l’Etranger | TERRA EXTRANJERA

l’Etranger

 Parisで生活していると、様々な国の人と出会う。それもFranceならではの醍醐味だ。


 現在、僕の働いている店も実に多国籍なスタッフがそろっている。 まず、グランパトロン・パトロンはユダヤ人とフランス人の共同経営。お店の売り子はフランス人3人にマダガスカル人にコソボ人そしてベトナム人パティスリーはフランス人1人にエチオピア人のシェフそしてスリランカ人。(パティスリー=ケーキ・お菓子部門)パンは日本人の僕と後はすべてスリランカ3人。 共通の語源はもちろんフランス語である。


 この様に毎日が雑踏とした、バザールの熱気に包まれ、スリランカ人の皮膚に沁みこんだカレーの匂いがする。 Parisの華やかなイメージ。それは映画・マスコミが作り上げた虚栄。その裏側は階級に妨げられた人々が存在している。実際、Franceでは移民の存在は、かなり深刻な問題である。そして、この国は、外国人の労働力が必要不可欠なのであると感じるのだ。 Etrangerが生きる町。僕は、そんな裏側のParisもFranceを愛する理由の一つなのだ。