憎しみ
警察官に連行される若者ら=○P通信
また同様の暴動は、小規模だが南部のトゥールーズ、ニース、北部リール、北西部レンヌなどでも発生。
フランスでは50年代から移民受け入れ策の一環として主要都市近郊に
事実上移民用となる大規模団地を建てており、パリの暴動が各地に飛び火した形となっている。
内相は首相との会談後の4日深夜、パリ西部警察指令センターに突然現れ、警察幹部らに
「逮捕こそがカギだ。組織化している中心人物を洗え」と改めて命じたため、暴徒の逮捕者が増えた。
ドビルパン首相と与党・国民運動連合党首で治安トップのサルコジ内相は
4日夜緊急会談を行ったが事態は泥沼化。収拾のめどは立っていない。
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この様に、事態は深刻な状況に差し掛かっている。
今後、政府の対応が気になるところだが、フランスに住んでいる人々は事を深刻に受け止めている。
ただでさえ失業率が高いフランスに、外国人の働く職場は限られてくるので、彼らの不満は溜まり
自由・平等・博愛をスローガンのフランスも、この問題の対応には時間を掛け過ぎたようだ。
実際、私の勤めているBoulanger(パン屋)でも多くの移民が働いている。
彼らはスリランカ出身で、政治亡命としての移民者なのだ。
そして、私の住んでいるパリ10区も、多国籍な移民達が根を下ろしている。
なので今回の事態は、フランスに住む移民の今まで社会から妨げられててきた怒りが暴発した形だ。
私は自分の目で移民達の暮らしを目の当たりにしているので、今回の事態は他人事では無い様に思える。
何故かと言うと私自身、この国ではl’Etranger(外国人)なのだから・・・
下記にフランスの移民の若者をテーマにした映画を紹介するので、興味あれば参考にしていただきたい。
今回の事件を機に、私は改めて移民国家の深刻な問題を考えた。非常にナイーブな問題だ。
そして、この問題は日本にも当てはまるのだと思う。
マイノリティーな存在である在日韓国人、在日中国人、在日ブラジル人、アイヌ人 、琉球人 ets・・・
彼らは民族のアイデンティテーを訴えている。
それと同時に、日本に訪れる外国人の犯罪増加 。年々増加傾向にあるようだ。
パリ、ニューヨーク、ロンドン、レベルの複数民族国家じゃないが
日本も単一民族ではなく、複数民族国家なのだと再認識する時期なのかもしれない。
Monde