素晴らしき日々
昨日、僕の働いているパン屋に、或る女性 が訪問した。
彼女は僕がBlogを始めた頃からの読者。楽しんでくれたようだ。また、いつでも遊びに来て下さい!!
Blogを通して人と出会うのは、今回で二回目。
こうしてお互いの存在が確認された。彼女も安心しただろう。
何しろ存在してるか判らぬ人間と、インターネットを通してコミュニケーションを取っていたのだから・・・
だが、僕は何故か、初対面って言うような緊張感は不思議と抱かなかった。
多分、Blogの文章を通してお互い姿無くとも、多少知っていたからだろうか?!
それにしても、Blogが醸し出す僕のイメージとはどんなものだろう?そんな他愛の無い事を聞いてみた。
すると、『想像どうり』と言う返事を頂いたが、どんなイメージだったのだろう?
まあ、あまり深く追求するのも野暮だしね(苦笑)
Blogでコミュニケーションを取る上で、理想は程々の方が良いのかも知れない。
話は変わるが、日本人コミュニティーは勿論パリにもある。
在仏日本人の正確な数字は、公表されていないので判らないが、かなりの日本人が滞在しているようだ。
男女の割合だと『男4割強、約6割が女性。永住者に関しては75%強が女性』
パリ2区のOPERAなどに行けば必ず日本人とすれ違うだろう。
しかし、僕はパリ在住の日本人は片手で数えるぐらいしか知らない。
学校にも行った事ないし、職場は外国人ばかり。そんな環境だからなおさら縁が無い。
だが、実は正直に書くと、在仏日本人を意識的に避けているのかもしれない。
それは何故かと言うと、4年前の6月。僕にとって初めてのアメリカ。ニューヨークのテロから1年後。
その時期、アメリカ在住の友人宅に1ヶ月滞在したからかもしれない。
ニューヨーク州ブルックリンのベッドフォードと言う街にあるCave というギャラリー。
友人のDちゃん はCaveの住み込画家で、華道家のMちゃんと僕(写真)の3人でグループ展に参加した。
僕ら3人は日本に居た頃から、原宿の11号室を拠点に、芸術を通して苦楽を共にした仲だ。
何故か、あの頃の事を回想すると 『 Les Aventuriers ( 冒険者たち ) 』 という映画を想い出させる。
あの頃が懐かしい。そしてニューヨークでの日々は
全ての時間を作品製作に没頭。気の合う仲間と共にいる事。あの時は時間が止まって欲しいと思った。
しかし、ニューヨークで体験したのは決して良い思い出だけじゃなかった。
何処の国でもそうだが、日本人コミュニティーが必ずあると思う。
僕はその時、初めて外国に住む日本人の環境を自分の目で見た。また、体験もした。
それは日本人特有のドロドロとして、陰湿で、底なしの嫌悪を感じる環境。
少なくとも僕にはその様に映った。
必ずと言っていいほど聞こえてくるのは、どうでもよい悩み事、他人を中傷する言葉。
当時、海外生活をしている人を羨ましく思っていた僕は、コミューンの暗黙なる醜い一面を知ってしまった。
今でも覚えている。Dちゃんがぽろっと溢したこのコミューンへの遣る瀬無い言葉を・・・
それ以来、どうも日本人コミュニティーから必然と距離を置く自分がいる。
少数の付き合いならまだ良いかも知れないが、複数となるととても耐えられない。
海外で暮らしているって優越感だけで表面には出さずも、内面は苦悩に満ちた人が多いいのは事実だ。
また、僕もそう思われている一人かもしれない?!
なんか、こんな事書くと海外生活に憧れている人を幻滅させ
生意気に思われ、気に障る方もおられるだろうが。
これは僕が実際に体験した海外生活の負の部分である事を理解して欲しい。
遠くから眺める景色や建物が立派に見えても、近くに寄れば建物の傷みや塵などが目立つようなもんだ。
このニューヨークでの教訓が今現在、パリで生活している僕に影響を与えているのは確かである。
そして、Dちゃん。素晴らしき日々をありがとう。君にはまだ恩返し出来てないけど何時かお返ししたいよ・・・
Monde