R ・U ・R
約3年間のフランス生活で、共に過ごした相棒がいる。
奴とは共にパンを作る作業をした。それにしても、奴って言うのはなんか可哀想だな~
そこで、今更だけど名前をつけてやろうか?!
その前に、このBLOGを読んでくれてる人々にタイトルの意味を説明しないと!!
チェコの小説家カレル・チャペックが、1920年に発表した戯曲「R.U.R.」の中で使用したものが広まり
一般的に使用されるようになった。なお、R.U.R.に出てくるロボットは機械人間ではなく
今で言う人造人間である。語源はチェコ語で労働を意味するROBOTAとされている。
「ロボット」という言葉を作ったのはカレル・チャペック自身ではなく、彼の兄で画家のヨゼフである。
チャペックがR.U.R.のあらすじをヨゼフに話し
彼にどのような名前にしたらよいだろうかと聞いてみたところ
ヨゼフは口に絵筆をくわえていた為、もごもごとした口調で「ロボット」はどうだろうかと答えたという。
民明書房刊『オイラロボタ』より参照
チェコ生まれの言葉 『ロボット』
人間は古来より神に成りたいが為に、人に近いものを創ろうとしていた。
ロボットと言えば、フランケンシュタイン博士が作り出したモンスターを思い出す。
そして、数々の映画の中で観客たちを恐怖に陥れた。
原作 『Frankenstein~or the modern Prometheus』 1818年 メアリー・シェリー著
そう言えば、ギリシア神話に登場するプロメテウスは人間を造ったことで知られている。
実は、この小説はギリシャ神話がモチーフでもある。
作品を読めば解るのだが、フランケンシュタインは人造人間を作った科学者であり、怪物の名前では無い。
だが、『ミツバチのささやき』と言うスペイン映画の中では、一味違うフランケンシュタイン像を垣間見れる。
映画のワンシーンで主人公アナと姉のイサベルは、この様な会話のやり取りをしていた。
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スペイン内戦の時代。主人公のアナはイサベルと共に、村の公民館で『フランケンシュタイン』を観る。
その日の夜、アナはイサベルに問う。
アナ 「なぜ、怪物(フランケンシュタイン)はあの子を殺したの?なぜ、怪物も殺されたの?」
そこでイサベルは嘘をつく。
イサベル 「怪物もあの子も殺されていないのよ。映画の中の出来事はぜんぶ嘘だから。
あの怪物は生きてるのよ。実は、村のはずれに隠れて住んでいる精霊なのよ。」
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毎度の事ながら、文章が映画話に脱線してしまったっ・・・
EXCUSEZ !!
そう言えば、奴の名前をつけるって話でしたね。考えたのですが、誰か名付け親になって下さいな。
それでは紹介します。三年間共に働いた奴です。
毎日のように奴は、手の二股に分かれた部分で小麦粉を混ぜている。
それにしても、このマシーンを設計した人物は素晴らしい。このユーモアのあるデザイン。
きっと、カペル・チャペックの『R・U・R』でも読んだに違いないと勝手に解釈しています。
会社名や何年代の代物なのかは謎だが。常に、こんな感じで遊び心のある仕事をしたいものだ。
Monde